「駅の近くのカフェでいいかな?」

ましろんは頷いた。

「じゃあ行こうか」

そう言って俺達は学校を出た。

カフェに着くと

1番奥の席が空いていて

そこには囲いがあったので

そこで話す事にした。

飲み物を頼んで一息つくと

彼女は口を開いた。

「何から話したらいいか

よく分からないのですが・・・」

確かにそうだ。

話を聞きたいとは言ったが

本人からしたらどこから

話したらいいか分からないだろう。

「どこからでもいいよ。

家族の話でもいいし、

一人暮らしの理由でも」

「いくらでも聞くよ」

と俺は言った。

まぁ俺が聞きたいと言ったのだけど。

彼女は少しの間考えていて

それから口を開いた。