俺はもう少し先まで

探してみることにした。

しばらく歩くと

小川が見えてきた。

川か、見に行ってみよう。

川を見に行くと近くに

優希が座り込んでいた。

優希は俺に気づく様子もなく

ただ雨に打たれて川を見つめていた。

魂が抜けたみたいに、

生きる希望が無くなったように。

このままではまた風邪をひいてしまう。

そう思い俺は優希に傘を指した。