星のような君の隣にいたい。

放課後になり俺と翔はましろんを迎えに行った。
本屋に行くの相当嬉しかったのかましろんの足取りが軽やかに見えた。

その姿を見てクラスにいる時は大人びた雰囲気があるように感じたが今、目の前に見える彼女はなんだかとても幼く見えた。

そんな彼女が見れた事が貴重な気がしてもっと見たくなった。

俺達は3人で駅に向かい電車に乗る。
座る場所が1席しか空いてなくましろんに座るよう促した。

だが彼女は知らない人の横に座るのは嫌だったらしく、俺に席を譲ってくれた。

電車で3駅を過ぎ次の駅で降りる。

それまでましろんは特に喋らなかった。まぁ声も小さいし俺達が話しかけない限り自分からは話題をふってくることはないだろう。

駅から出てましろんに「どこの本屋さんがいいの?」と聞くとここら辺で1番広い本屋さんの名前が出た。

そこまでは歩いて10分くらい。行けるだろうとのんびり歩いているとましろんが口を開いた。



「2人が行きたい場所はないですか?」


翔は俺の保護者的な感じで来ていると思うので恐らく特にないと言うだろう。


「ない」


ほらね。