「……立候補します。 ……遥稀さんの……恋人……の……」 「え……?」 「……好き……です……。 俺は遥稀さんのことが好きです」 驚いたなんてものではない。 亜南くんが私のことを……。 「まだ返事は言わないでください。 急がないので。 ゆっくりでいいので考えてくれると嬉しいです、俺のこと」 「……どうして私のことを……。 私と亜南くんは年齢が一回りも違うのに……」