私が素直になったとき……君の甘過ぎる溺愛が止まらない




 政輝くんとカフェ巡りをする日。


 政輝くんとは約束通りカフェ巡りをした。

 それから政輝くんが観てみたい映画があるということで映画館にも行き。
 気付いたら十八時を回っていた。


「遥稀さん、
 そろそろ夕飯食べに行きません?」


「そうだね」


 亜南くんは言った。
 休みの日……プライベートのときは。
『遥稀さん』
 そう呼んでもいいですか、と。

 亜南くんのことも。
『政輝じゃなくて
 亜南と呼んでほしいです』と。


 いつも呼び合っている。
『店長』・『政輝くん』と。

 なので。
 下の名前で呼び合う。
 それは、なんだか照れてしまう。