はい。言われるままに口を閉じて、訳が分からないままハナに手を引かれて街中を進んでいく。
裏通りらしい人気のない、月明かりも陰ってくらい道を進んでいく。
コンコンッと、一つの小さなドアをハナがノックする。しばらくしてドアが内側に開いた。
「ハナ?さっき来たばかりだろう?何か忘れ物かい?」
腰の曲がった老婆が姿を現した。
「追加でポーションを売りに来たの。作ったのはこの子。店長からクレームはないから品質に問題はないから」
へ?売る?
「ああ、わかったよ。純度100%ポーション1本銅貨10枚、全部で20本あるね。銅貨200枚。銀貨でいいかい?」
老婆が銀貨を2枚ハナに差し出すと、ハナは籠に入っていたポーションを老婆に渡した。
「いつもありがとう」
ハナが小さく頭を下げると老婆がいししと笑う。
「いいってことよ。純度100%のポーションがあれば4本廉価ポーションが作れるからね。銅貨40枚になる。宿に泊まってる冒険者に飛ぶように売れるから何本あったってありがたいよ。またよろしく頼むよ」
老婆が嬉しそうに笑ったままバタンと扉を閉めた。
「はい、これ。リョウナのお金よ」
ハナが、老婆から受け取った銀貨を私の手に握らせた。
「え?あの?」
急ぎ足でポーション屋に戻りながらハナが話始めた。
「あそこでは買い取り価格銅貨1枚でしょ。売りに来れば銅貨10枚になるの。私はノルマ25本。もし30本作ったとしたら、ノルマ25本と銅貨5枚にしかならない。でも売りに行けばノルマ25本と銅貨50枚になるわ」
うん。確かにそうだ。
「だいたい、毎日10本~15本を売りに来ているの」
「え?でも、ノルマ……」
ハナは毎日ノルマを達成できずにいたよね?私がポーションを渡した時以外。
「うん。分かるでしょ?店長はノルマを達成させたくないのよ。だから、達成できてないフリをしてるのよ。それで、売ってお金を貯めているの。あそこに居続ければ、薬葉もポーション瓶も自分で手に入れなくても済むから。もうとっくに借金返済のお金は貯めてあるわ」
ハナがふふっと笑った。
◆
「あはは、そうだったんだ」
大人しく、苦難に耐えていると思ってたハナだけど、ダーナやマチルダよりよほどたくましく、強かだったんだ。
「リョウナも、適当に提出してポーションは売ったほうがいいわよ」
「うん、そうする。ありがとう」
裏通りらしい人気のない、月明かりも陰ってくらい道を進んでいく。
コンコンッと、一つの小さなドアをハナがノックする。しばらくしてドアが内側に開いた。
「ハナ?さっき来たばかりだろう?何か忘れ物かい?」
腰の曲がった老婆が姿を現した。
「追加でポーションを売りに来たの。作ったのはこの子。店長からクレームはないから品質に問題はないから」
へ?売る?
「ああ、わかったよ。純度100%ポーション1本銅貨10枚、全部で20本あるね。銅貨200枚。銀貨でいいかい?」
老婆が銀貨を2枚ハナに差し出すと、ハナは籠に入っていたポーションを老婆に渡した。
「いつもありがとう」
ハナが小さく頭を下げると老婆がいししと笑う。
「いいってことよ。純度100%のポーションがあれば4本廉価ポーションが作れるからね。銅貨40枚になる。宿に泊まってる冒険者に飛ぶように売れるから何本あったってありがたいよ。またよろしく頼むよ」
老婆が嬉しそうに笑ったままバタンと扉を閉めた。
「はい、これ。リョウナのお金よ」
ハナが、老婆から受け取った銀貨を私の手に握らせた。
「え?あの?」
急ぎ足でポーション屋に戻りながらハナが話始めた。
「あそこでは買い取り価格銅貨1枚でしょ。売りに来れば銅貨10枚になるの。私はノルマ25本。もし30本作ったとしたら、ノルマ25本と銅貨5枚にしかならない。でも売りに行けばノルマ25本と銅貨50枚になるわ」
うん。確かにそうだ。
「だいたい、毎日10本~15本を売りに来ているの」
「え?でも、ノルマ……」
ハナは毎日ノルマを達成できずにいたよね?私がポーションを渡した時以外。
「うん。分かるでしょ?店長はノルマを達成させたくないのよ。だから、達成できてないフリをしてるのよ。それで、売ってお金を貯めているの。あそこに居続ければ、薬葉もポーション瓶も自分で手に入れなくても済むから。もうとっくに借金返済のお金は貯めてあるわ」
ハナがふふっと笑った。
◆
「あはは、そうだったんだ」
大人しく、苦難に耐えていると思ってたハナだけど、ダーナやマチルダよりよほどたくましく、強かだったんだ。
「リョウナも、適当に提出してポーションは売ったほうがいいわよ」
「うん、そうする。ありがとう」


