あれ、そもそも頭痛っていう設定で呼び出してもらうはずだったのにおかしいな。
歌ちゃんが伝え間違えちゃったのかな。
でももうこの際、どっちだっていいや。
これ以上彼を騙すことはできない。
「あ、あのね。ごめんなさい。嘘なの……」
「へ?」
正直に謝ると、彼の目が困惑したように揺れる。
「ごめんなさい。えと私まだ帰りたくなくて、それで仮病を……」
「仮病?え、どうして?」
「だから帰りたくなくて……」
ここまで言ったら察して欲しいけど。
だけど、そう都合よくはいかないみたい。
「どうして?」
彼は意味が分からないって言うように何度も聞き返してくるからだんだん恥ずかしくなってきた。
「だってまだ、翔くんと一緒にいたかったから」
「……」
視線を落として小さな声でそう言うと、彼がはあっと息を吐いて額に手をあてた。
「そうか、じゃあお腹は痛くないんだな?」
歌ちゃんが伝え間違えちゃったのかな。
でももうこの際、どっちだっていいや。
これ以上彼を騙すことはできない。
「あ、あのね。ごめんなさい。嘘なの……」
「へ?」
正直に謝ると、彼の目が困惑したように揺れる。
「ごめんなさい。えと私まだ帰りたくなくて、それで仮病を……」
「仮病?え、どうして?」
「だから帰りたくなくて……」
ここまで言ったら察して欲しいけど。
だけど、そう都合よくはいかないみたい。
「どうして?」
彼は意味が分からないって言うように何度も聞き返してくるからだんだん恥ずかしくなってきた。
「だってまだ、翔くんと一緒にいたかったから」
「……」
視線を落として小さな声でそう言うと、彼がはあっと息を吐いて額に手をあてた。
「そうか、じゃあお腹は痛くないんだな?」



