「そんなに心配しなくても大丈夫だよ。
愛華には俺から口止めしておくから」



「ごめんなさい。私自分からバラしちゃって」


翔くんと一緒に帰っている時に、さっきあったことを全部正直に彼に話した。


彼は私ほどは気にしていないし動揺もしてないみたい。


だけど、私は……。


周りの人には絶対内緒にしておくつもりだったのにどうしてあんなこと言っちゃったんだろ。


もしかしたら、愛華さんには知っていてほしかったのかな。


普段から彼女に妹ポジションを脅かされつつあるような気がしてて不安だったから。


だから、さっき翔くんは私の彼氏だって、思わず言ってしまったのかもしれない。


だけど今はどんなことになるのか、想像するだけで怖い。


愛華さんがその気になれば、学校中に私と翔くんの関係を暴露することだって出来る。


「今日は買い物にいって、美味しいものを食べにいくんだったよな?」


「う、うん」