彼女はあっという間にその場から走って出て行ってしまった。


彼女が今すぐにでもさっきのことを言いふらしてしまうんじゃないかって思って背筋が冷たくなった。


どうしょう、どうしょう。
なんであんなことを自分から言っちゃったんだろう。


助けて、翔くん……助けて。


もうそこから一歩も動けなくて途方に暮れてしまっていた。