今日もお兄ちゃんの一途な恋に溺れる。

うわ、どうしよう、ほっぺにされただけでも心臓が壊れそうなくらいドキドキする。


だけど、それだけでは終わらなくて。


ドサッ。


ソファーに押し倒されて視界いっぱいに白い天井が広がった。


「え?えっと……」


彼の熱い息使いを顎から首筋に感じる。


どうしょう、翔くんたら止まらなくなってる。


このままだとさすがに凄くまずいような気がする。


「あ、もう……」


いくらなんでもやり過ぎだよ。


「もうダメ、やめよ……お兄ちゃん」


いますぐやめてもらわないとって思って、お兄ちゃんって呼んだ。


「お兄ちゃん、もうこれ以上は」


だけど、全然効果がないみたい。もう彼にとって兄だとか妹だとかって言う関係は何のブレーキにもならないみたいだった。


「あと少しだけ」


「でも」


「チーが好きだ」


「うん……でも」


「好きだよ」


愛おしそうに私を見つめる瞳。