まだ彼女は彼の腕にしがみついている。
いつも彼は愛華さんの手を振りほどこうとはしない。
どうして?
兄は普段から私以外の他の女の子なんて興味なさそうにしているのに。
なんで愛華さんには優しくするの?
いやだよ、こんなの。
兄に甘えることを許されている存在が自分以外にもう一人いることがどうしてもいや。
こんな気持ちは間違っているのかもしれない、だけど……。
自分ではどうにもできないくらいに胸が苦しいの。
「ねえねえ、今度愛華にもお弁当をつくってよぅ」
「え、弁当を?」
「うん、お願い」
しつこくおねだりされて兄はなんて答えるんだろうって思った。
どうか断って欲しい。
そう願ってしまう私は嫌な子なんだろうか。
だって、兄が毎朝早起きして作ってくれる美味しいお弁当を食べられるのは私だけの特権なんだよ。
「んー、まあいいか。ついでだし」
いつも彼は愛華さんの手を振りほどこうとはしない。
どうして?
兄は普段から私以外の他の女の子なんて興味なさそうにしているのに。
なんで愛華さんには優しくするの?
いやだよ、こんなの。
兄に甘えることを許されている存在が自分以外にもう一人いることがどうしてもいや。
こんな気持ちは間違っているのかもしれない、だけど……。
自分ではどうにもできないくらいに胸が苦しいの。
「ねえねえ、今度愛華にもお弁当をつくってよぅ」
「え、弁当を?」
「うん、お願い」
しつこくおねだりされて兄はなんて答えるんだろうって思った。
どうか断って欲しい。
そう願ってしまう私は嫌な子なんだろうか。
だって、兄が毎朝早起きして作ってくれる美味しいお弁当を食べられるのは私だけの特権なんだよ。
「んー、まあいいか。ついでだし」



