憂鬱な雨の日だから【完】




「そういう湯川くんは傘もちろん持ってるよね?」


「いや、君原さんにここまで言っといて持ってなかったらおかしいだろ」



たしかに。


そんなこと言える立場じゃないもんね。



「あ、そう言えばこの前借りた傘いつ返せばいい?」



いつ、そのことを話そうか迷っていたが、ようやく切り出せた。


湯川くんも急かしてくれればいいものを、なにも湯川くんからはアクションがなかった。