眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす




「俺も、もうお前を1人にしない」

「……」

「一生、守り続ける」

「、…」

「約束する」

「…うん」

「みのり」

「うん…?」

「高校生活最後だし、もっとさせて」

「……、」



ふわりと唇が奪われて、幸せな心地で目を閉じる。


夕日が瞼を刺激して、眩しくて。


目を開けたら御影さんも同じタイミングで目を開けた。



笑い合って、またキスをして。


そのうちに、下校の鐘が鳴る。


御影さんにとっては、卒業の鐘。




「帰るか」

「だね」






『ずっと傍にいるから、このまま2人で生きていこう』


あの日、私たちはそんな約束をした。


道が枝分かれした日があったって、こんな風にまた交われば約束が破られたことにはならないから。



私たちは、ずっと一緒に生きていく。


だからもう、眠れない総長は卒業だし、記憶が戻った私も眠り姫は卒業だ。




今日からは穏やかに、ぐっすり眠ろう。



ずっと2人で。






*おわり*

→あとがき