眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす




「敢えて聞かないんだと思う、御影くんは」

「え?」



敢えて……

どういうことだろう。



「白夜の部下、みんなにそうだから。話したいことは話せばいいし、言いたくないことを無理には聞かない。だから居心地がいいんだ、白夜は」

「これからも、言わないの? 御影さんに」

「どうかな」



銀くんは曖昧に微笑んで、また、私を見上げた。



「好きな子と2人だけで秘密を共有してるの、嬉しいから」

「……!」



そうだ、告白の返事をしなきゃ。


やっと本題に思考が戻って、私も銀くんをみおろす。



「銀くん、あのね」

「うん」

「私、」

「───みのり!」



告白の返事を口にしかけた、そのとき。


教室のドアを荒く開けた御影さんが、その勢いのまま中へ入って来た。



「……油断も隙もねーな」

「それ、僕のこと?」

「他に誰がいんだよ」



この2人は親友なのか、なんなのか……。


関係性は、あの事件以来少し変わったようにも見える。