眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす




「ねえ、みのりちゃん」

「う、うん?」



窓の下に座って、壁に背を預けたまま……


銀くんが腕を上に伸ばして、私の手を掴んだ。




「好きだよ」


「、…」


「本気で」


「、、…」




下から見上げられて、穏やかな顔での告白。


……だけど、なんだろう。


ドキドキと一緒に感じる、この不思議な感覚は……



「……銀くんて、何者なの?」

「え?」



告白の返事じゃないことに、銀くんは拍子抜けの顔。


でも、どうしても気になっちゃうから。



「だって、病院に使用人みたいな人来てたよ。今もなんか、気品?みたいなの感じたし、絶対ただ者じゃないよね」

「……」

「あ……ごめん、いやなこと聞いちゃったかな」

「ううん」



銀くんにとって、家なんてとっくに捨てたものなのかもしれない。


だけど退院してからは、強制的にだけど自宅で療養しているから。


入院中も使用人が来ていたってことは、少なくともお家の人は、銀くんを気にかけているんじゃないかって。


そんなことが少し、気になっていた。