眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす




「影でこそこそ手出す時点で、自分のもんにする気満々だろ」

「いや、だからそれは人質にするためで、」

「じゃあなんであのとき、みのりを鬼炎魔の一員にしようとしてたんだよ」

「それは……」

「チッ……銀が目覚ましたら厄介だな」

「毎日お見舞い通ってる人が、それ言う!?」



本気なのか冗談なのか、御影さんはぼやき続ける。


そんな風に歩く中、自然と私の手を取って。


恋人繋ぎに直されたあと、下りてきた碧眼と目が合った。



「目覚ます前に、子供作って入る余地なくす手もあるけど」

「……!?」



どうやら御影さんは、冗談ではなく本気で銀くんを警戒しているらしい。


……そんな必要ないと思うんだけどなあ。



「まぁそれはさすがに、数年後じゃないと無理か」

「そうだよ、まだ2人とも高校生だし」

「俺はもうすぐ卒業だけど?」

「あ……そっか」