眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす




「聞きたい? 妹の話」

「、…」



腰を撫でる手をじわじわ上へ持っていくから、服が捲れてお腹が(あら)わになる。


銀くんはそこにキスを落として……懐かしい思い出を語るかのように、話し始めた。



「御影くん、妹がいるってことはすぐに教えてくれたんだ。でもその子の居場所だけは、絶対に教えてくれなかたった」

「、…」

「だから数ヶ月前居場所を突き止めたときは、本当に嬉しかったよ」

「…っ」

「それからすぐ、妹を人質にさらったまではよかったんだけど……隙をついて逃げられちゃって」

「、、、…」



話の途中、些細な抵抗の隙に銀くんの手が背中に回って……




「その子、階段から落ちて記憶喪失になっちゃったんだ」




「、…」




───パチン。


下着のホックを外されたのと同時に、思考が歪んだ。



だって今、なんて……