眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす




「トップって……そんなことのために白夜の人たちを騙してたの……!?」



銀くんは笑みを絶やさず、ベッドの上に拘束された私を見下ろす。



「そんなこと? よく言うよ、全部みのりちゃんのせいなのに。なにも知らない人間って、楽でいいよね」

「っ…」



どいうこと……?


私のせいって、なにが……



「まぁいいや、僕たち仲良くしないとだから。みのりちゃんにはこれから、鬼炎魔の人間として夜の世界で生きてもらう」

「……!」

「よろしくね、みのりちゃん」

「、…」



ベッドの上、私に(またが)る銀くんが指先でツーっと首筋に触れた。


ぞくりと身の毛がよだつのは、芯から込み上げる恐怖のせい。



「……ああ、怯える顔も可愛いな、本当に」

「、っ…」

「これだけは大きな誤算だったよ」

「、、、…」