眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす




「……嘘、だよね?」



銀くんが鬼炎魔の人間なんて……そんなの嘘だ。



「残念だけど、嘘じゃない。僕は元々鬼炎魔の人間で、藤堂リュージさんの部下だ」

「っ……うそ、……だってあんなに……御影さんと……、リクくんとだって……!」

「リクには申し訳ないと思ってるよ。あんなに慕ってくれてたのに、一緒に過ごした時間全部が演技だったなんて残酷だよね」



演技……


兄弟みたいに接していたのが、全部演技だったっていうの……?



そんなこと、もしリクくんが知ったら……




「だけどそれも今日で終わり。やっとこの日が来た……これで白夜は終わりだ。またリュージさんをトップに出来る」

「、、っ……」