眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす


<リクside>




「リク、銀とみのりどこ行った」



御影さんがオレを呼んだのは、二人を捜しているときだった。



「わかんないっす。みのりさん、様子変だったからオレも心配で捜してるんすけど」

「様子?」

「実はさっき───」



会合中ずっと上の空だったことを伝えようと、御影さんを見上げたとき。


タイミング悪く、スマホが鳴った。


オレのじゃなくて、御影さんの。


ポケットから出したスマホを指でスライドさせて、画面を凝視。


数秒も経たないうちに、御影さんの表情は明らかに変わった。



「御影さん? どうしたんすか」

「……」

「…?」



様子が変で、気になって。

背伸びして覗いた画面には、なんかの動画が流れてる。


映ってるのは……銀さんと、みのりさん?


多分、ベッドの上。



「え、なんで銀さんとみのりさんが…?」

「……」



覗いた角度的に、よく見えなかったけど。


でも多分……キス、してた。



困惑して見上げた御影さんの目は、



「───」



見たことがないほど、鋭い狂気に満ちていた。