眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす




本当にこれでいいのか。


私は間違っているんじゃないか。



キスに意識を集中しても、一瞬の隙を見つけてそんな疑問が問いかけてくる。



だけど、これでいい。


私は間違ってなんかいない。



だって御影さんも、小町さんとこういうことをしたんだから。


同じことをする以外、黒い血液をキレイな赤に戻す方法がわからないから……





……なのに、どうして?





「みのりちゃん……?」

「、…」

「涙、溜まってるよ」

「っ……、…ちが、これは……」

「……」



涙の理由なんて、どう考えても一目瞭然だ。


だからなのか、銀くんはなにも言わずに体を持ち上げ距離を戻した。


体は確かに火照っていて、優しい熱に満たされていたのに……


それなのに、一度零れ落ちたらもう、涙が全然止まらない。