「なあ、もっとキスしたい」
「だ、だめですよ。こんな人がいっぱいいるところじゃ……」
「なら、2人になれるとこ行くか」
「それもだめ。今日はデートなんだから」
言い切る私に『ちぇ』ってつまんなそうな顔。
そんな姿が可愛くて、胸がほわほわ和んでいく。
「や、やっぱり……もう帰りますか?」
「デート、したいんだろ」
「買い物もできたしツリーも見れたし、満足です。だからケーキとご馳走買って、家で食べるのもいいかな、って」
その買い物も、十分デートになるはずだから。
あとはお家でゆっくり、御影さんとクリスマスを満喫したい。


