眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす




結局この日、御影さんから連絡が来ることはなかった。


翌日からは学校に行ったものの、御影さんに会うことすらなく……


なんの音沙汰もないまま、一週間もの時が過ぎていった。





「御影くんと、まだ仲直りしてないの?」

「……うん」



三時間目の休み時間、隣の席の銀くんが心配そうに声を掛けてくれた。



「ごめんね、毎日ホワイトターミナルに寝泊まりして……」

「全然、気が済むまでいていいよ。みのりちゃんがいると嬉しいし」

「え?」

「ほら、リクが喜ぶから」

「あ、そっか。うん、ありがとう」



だけどこのままでいいわけがない。


制服諸々は銀くんが取りに行ってくれて手元にあるけど、他のものは六畳一間に置きっぱなしだから。



いつかは必ず、あの部屋に戻らないといけない。


……そう考えるとますます気が重くなる。