眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす




「ごめんね、余計なことってわかってはいるんだけど……中学校の行事って、親が参加するものも多い気がして」

「そうっすね。運動会とかは友達の親みんな見に来てるっす」

「そっか……」



じゃあ、リクくんは……



「大丈夫っすよ。御影さんと銀さんが来てくれるっすから」

「あの2人が?」

「文化祭、一般客は入れない感じなんすけど、他の行事のときは絶対来てくれるっす。あんなにかっこいい2人が来てくれたら、オレ、それだけでクラスの人気者になれちゃうんすよ」



少し気恥ずかしそうに、でも嬉しそうにリクくんがはにかんでいる。



「2人のこと、オレ本当に大好きなんす。御影さんと銀さんは親友って感じだけど、オレにとっては2人とも本当の兄ちゃんみたいで」



あんまりにもリクくんが嬉しそうに話すから、つられて私まで嬉しくなった。



『暴走族なんて、恐怖の対象でしかない』

少し前まで、そう思っていたはずなのに。


今目の前で語られる絆を、ただ純粋に、羨ましくさえ感じる自分がいる。