眠れない総長は眠り姫を甘く惑わす




「……みのりちゃん?」

「ん、………すぅ……すぅ……」

「寝ちゃったか……」



キスに目を閉じているうちに、意識がどんどん深い底へ落ちていく感覚がして。


いつの間にか、私は熱に浮かされるまま眠ってしまった。











「……あれ、ここ」



ぼうっとしたまま瞼が開いて、カーテンの隙間から差し込む光に朝が来たことを認識する。


ここ……どこだっけ。



「おはようみのりちゃん。具合はどう?」

「……銀くん?」



どうして銀くんが……。


部屋に入って来た制服姿の銀くんは、真っ直ぐ窓に向かってカーテンをシャッと開けた。

その瞬間、部屋全体に爽やかな眩しさが広がる。



そうだ……。

昨日小町さんとのことを聞いて、御影さんの傍にいたくなくて……


それでホワイトターミナルに逃げて来たんだ。



そのあと、銀くんと最上階に向かう途中に……

……途中に、どうしたんだっけ?