『ありがとうございます』


3人の声が揃う。


笑顔が可愛くて、みんな素直そうな良い子達だ。


『疲れてるところすみません。お話聞かせて下さい』


凛音は、記者風にこのクラブについていろいろ聞いていった…


これまでの演劇部の歴史から始まり、普段の練習についてなど…様々。


3人ともさすが優愛高校の生徒だと感心する程、わかりやすく丁寧に話す。


部長、副部長になるのもうなづけた。


『ところで、この学校の劇のシナリオはどのように作ってるんですか?』


凛音の質問、私もすごく気になった。


『シナリオは毎回基本オリジナルです。新しい物を個人で考えたり、グループで考えたり、みんなで考えたり…その都度様々です』


と、赤田さんが答えてくれた。


『それは素晴らしいですね。オリジナル作品を生み出すのは大変でしょう。ちなみに今回の脚本はどなたが?』