円城寺家のイケメン探偵 ~脅迫状に込められた思い~

赤田さんは、カバンから封筒を取り出して凛音に渡した。


すぐに手袋をしてそれを受け取った凛音は、まず封筒をじっくりと見た。


『消印は3日前。割とここから近い郵便局だね。宛名は優愛高校演劇部、赤田部長様』


『はい。学校に届いた手紙を先生が私に渡してくれて…でも、中身が…』


不安気な表情を浮かべる赤田さん。


『見てもいいかな?』


『はい…お願いします』


凛音は、封筒から中身を取り出した。


私もすぐ横に行って手紙を覗き込む。


「文化祭の劇を中止しないと災いがおこる」


『これって…!!脅迫状!?』


思わず大きな声を出してしまった。


白い便箋に定規で書いたような文字。


そして…


下の方に小さく描かれた「花」のイラスト…


自分を名乗るような言葉は…無かった。


『そうなんです。私…びっくりして、すぐに教頭先生に相談しました。その時に、初音さんのお兄様のことを教えてもらって』