「……………………」

 レオンは、満面の笑みをつくって返事に変えた。

「もうお腹はいっぱいかな?」
「はい。食べきれませんでしたわ」

 ボードの上には、キューカンバーとストリベリーホイップが残っている。しかしキャロルはもう満腹だ。
 レオンは、屋台主に持ち帰り用の紙袋をもらうと、残りを詰めてキャロルの手に持たせてくれた。

「どうぞ、お姫様。おうちに持って帰ろうね」