立ち上がってキャロルを見下ろしたレオンは、彼女の頭上に、ふしぎな記号が浮かんでいるのを目にした。

「キャロル、頭の上のそれは?」
「上ですか?」

 キャロルは頭上を見上げてみるが、綺麗な星空が広がっているだけだ。

「何もありませんわ」
「たしかにあるよ。『∞』という字が浮かんで――」

 二人は、レオンの左手に嵌まった指輪を見て、はっと顔を見合わせた。

「『好き』と言った回数!!!」