食欲を刺激されたキャロルは、レオンが勧めるままに食べ進めた。食べて、食べて、最後にはお腹がぽこりと出てしまうぐらい味わった。

「食べすぎて、眠くなってきてしまいました……」
「少し休んでから帰ったらいい。隣のベッドを使ってかまわないよ」
「ありがとうございます……」

 言われるまま、ベッドに横たわったキャロルは、すぐに「くぅくぅ」と寝息を立てはじめた。レオンは、物音を立てないようにして居間から侍女を呼びこむ。