「わたくし、幸せですわ。お菓子をお腹いっぱい食べられて、レオン様が好きな方と結婚してお幸せになってくださって、それを間近で見届けられるのですから」
「…………そう」
「はい!」

 笑顔のキャロルにあいまいに微笑んだレオンは、つぎつぎとお菓子を取り分けていった。

「これも食べなさい。これも、好きだろう?」
「ありがとうございます」