教えても問題はない。けれど、∞になるほど愛されているのが分かっているから、口に出すのが恥ずかしい。

「あの、今は、その、心の準備が……」

 赤くなってモゴモゴしていると、クスリと微笑まれてしまった。

「心の準備が必要な数字なの? 多いのかな、少ないのかな?」
「少なくはないです! わたくし、レオン様にたくさん愛されておりますもの」
「そうだね。これから、もっともっと愛すよ」

 いちゃいちゃし始めた二人に、セバスティアンは烈火のごとく怒った。

「十二夜も終わってないのに、新婚ムードを出すのはやめろーーーーー!!!!!」