まっすぐなところも、努力家なところも、全力で人を愛するところも。
小柄な体のどこにそんな力があるのかと不思議になるほど、キャロルはいつも全身全霊だ。
「俺も、キャロルへの愛だけは、負けないつもりだけど」
「まあ。わたくしの方が、ぜったいにレオンさまを好きでしてよ」
「俺の方がキャロルを好きだよ」
「いいえ、わたくしの方が」
「いや、俺の方が」
くだらない言い合いをはじめた二人は、ポーンと鳴った柱時計の音で、零時を迎えたと知った。
「ちょうどいい。九夜目の儀式をはじめよう。ついでに、俺がどれだけキャロルを想っているのか見せるよ」
レオンは、キャロルの手を引いて、秘密の小部屋のカーテンまで導いた。
小部屋に入ったキャロルは、周囲を見回したが、うす暗くてよく見えない。
小柄な体のどこにそんな力があるのかと不思議になるほど、キャロルはいつも全身全霊だ。
「俺も、キャロルへの愛だけは、負けないつもりだけど」
「まあ。わたくしの方が、ぜったいにレオンさまを好きでしてよ」
「俺の方がキャロルを好きだよ」
「いいえ、わたくしの方が」
「いや、俺の方が」
くだらない言い合いをはじめた二人は、ポーンと鳴った柱時計の音で、零時を迎えたと知った。
「ちょうどいい。九夜目の儀式をはじめよう。ついでに、俺がどれだけキャロルを想っているのか見せるよ」
レオンは、キャロルの手を引いて、秘密の小部屋のカーテンまで導いた。
小部屋に入ったキャロルは、周囲を見回したが、うす暗くてよく見えない。



