涙がこぼれ落ちそうになって天井を見上げたキャロルは、泉の精が描かれたステンドグラスに目がとまった。 水色のガラスが、朝日を受けてキラキラと輝いている。 同じ色を瞳にもつ王太子に、猛烈に会いたいと思った。