「どうして泣いている。レオンは? 何があった?」
「セバスお兄様。わたくし、レオン様に嫌われてしまいました。いくら数字が見えるからって、よく知りもしない人を罵倒していいはずがありませんのに」
キャロルは、甘えるように兄の肩に頭をつける。ついでに、衿元にしめていたスカーフタイを手に取った。
「悲しくて苦しくて、涙と鼻水が止まらないのですわ! ズビーーー!!」
「やめろ! 俺のネクタイで鼻をかむなああーーーー!!!!!」
可哀想なセバスティアンの絶叫は、廊下に響き渡ったのだった。
「セバスお兄様。わたくし、レオン様に嫌われてしまいました。いくら数字が見えるからって、よく知りもしない人を罵倒していいはずがありませんのに」
キャロルは、甘えるように兄の肩に頭をつける。ついでに、衿元にしめていたスカーフタイを手に取った。
「悲しくて苦しくて、涙と鼻水が止まらないのですわ! ズビーーー!!」
「やめろ! 俺のネクタイで鼻をかむなああーーーー!!!!!」
可哀想なセバスティアンの絶叫は、廊下に響き渡ったのだった。



