「レオン様の秘密、暴かせていただきますわ」

 キャロルは、キラリと瞳を光らせて声を上げた。

 花瓶の真横で、両手に花を掲げて仁王立ちする公爵令嬢に気づいた掃除役たちは、なんだか憐れそうな視線でキャロルを見たのだった。