「君とゆっくり話したことがないと思ってね。俺はここで働いてくれているみんなのことを家族の一員だと思ってる。家族なら、家族のことを知っていて当然だろ?」

だから君の話が聞きたい、そうアルフレッドは言いピーターを椅子に座らせてワインをグラスに注いだ。

アルフレッドはピーターにパン屋で働いていた時のことを質問し、話をさせる。しかし、一時間ほど経った頃、ピーターの頭がガクガクと揺れ、やがて彼は机に突っ伏して眠り始めてしまった。使用人が主人の前で寝るなどあってはならないことだ。しかし、アルフレッドは広角を上げる。

「やっと睡眠薬が効いてくれた」

アルフレッドは嬉しそうにし、ベッドの下から大きな斧を取り出した。ピーターの首を切り落とすために用意したものだ。

「今夜の夜食は君のスープにしよう」

アルフレッドはそう言い、幸せそうに眠りこけるピーターに向かって斧を振り下ろした。