私から離れて家の中へ
入ってく俊くん



「早く来いよ」



促され、お邪魔しますと
小さく呟いて上がる



「そのへん、適当に座ってて」



「うん」



台所へと消えていく俊くんの
後ろ姿をみながら座布団に座る



「はい」



戻ってきた俊くんが
私の前に麦茶を差し出す



「ありがと」



夏の蒸し暑い夜に
適した冷たい麦茶



1口飲んでテーブルに戻すと
ベッドに座った俊くんが
ひょいと私を持ち上げ
自分の膝に乗せる



「ひゃっ」



驚いて変な声を出した私を見て
クスクスと意地悪く笑う



もう!!