"怖い"


聖のニヤリと笑った顔が…
存在がとてつもない恐怖に感じた。


「麗行くぞ。」


異変に気づいた淳宏は
再び手を引き歩きだした。


「麗。何かあったら必ず
誰かに助けを求めろ。
俺が近くにいたら必ず助ける。

外で何かあれば連絡のつく奴に
片っ端から連絡しろ!」


いつも穏やかな淳宏は
先ほどの聖の顔を見て
珍しく焦った様子だった。





"これから何かが起こる"



麗はそう強く感じた。