「なんだか凄い話だね。」


『俺も事務所も
ここまで上手くいくとは
思ってなかったよ。

だから俺がモデルやってたなんて
知るやつは少ないと思うよ。』


小学生なんてオシャレより
友達と遊ぶほうに夢中だから
知らないほうが助かるけどな。


『佑介さんが高校入って直ぐに
俺は佑介さんの専属になったんだ。

高校も同じところにしろって
どんだけ俺の事好きなんだろうね。』


「それだけあっくんが
楽しそうに仕事してたから
側にいたかったんだね。」


麗の言葉にハッとした。
"楽しそう"なんて
誰に言われたことなかった。