『麗!麗!う~ら~ら~!!』 麗を見つけるとつい大声を出して 読んでしまうのが癖になっていた。 「……うるさい」 麗はそんな私を邪険そうな顔で 見てくるけど嫌ではないみたい。 『麗!!先輩と付き合ったって本当!』 体育館の出来事から 一気に噂が広まった。 本当…話題の尽きない女だな。 「……ごめん。何も話してなくて。」 そんな私のテンションとは うってかわって凄く申し訳なさそうな顔でテンション低めの麗ちゃん。