ーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーー ーーーーーー 「今から起こることを 目を離さずにしっかりと見てて。」 体育館の扉の前で 里奈が誇らしげな顔で言った。 『…はい。』 麗は良く分からないが この人と一緒なら大丈夫と 不思議とそう思えた。 「開けるわね。 何を言われても彼だけを見ていて。 貴方なら直ぐに見つけられるから。」 里奈は麗にそう言って微笑んだ。 そして扉を開けた。