里奈は先ほどから
"彼ら"と言っている事に
麗は気がついた。


『…あの。…彼らって。』


「フフ。そうね。彼らは…
エスパーでもあり
ピンチの時に助けてくれるヒーロー
って言った方が分かりやすいかな。」


里奈はある人物を思い浮かべ
優しく微笑んだ。


『…ま……さか。』


里奈の言葉で思い当たる人物がいた。
偶然の積み重なり。
そしてこの放送の声色。


「さあ答え合わせをしに
体育館へ行きましょう。」


里奈は嬉しそうに麗の手を引いて
屋上を後にした。