「……貴方も…災難ね。」


里奈から先ほどまでの冷たい空気ではなくとても暖かい空気に変わっていた。


「もう大丈夫。
もう何も心配する事はないわ。

後は彼らに任せていいのよ。
貴方は何も悪くないのよ。」


里奈は震えている麗の身体をさすり優しい言葉をかけていた。


『……り…なさん』


我慢していた恐怖心や不安感が
大粒の涙と共に溢れ出てきた。


「大丈夫。もう大丈夫だから。
彼らに見つけてもらえたら
何もかも大丈夫だからね。」