「ちょっと来てよ。」


そう言われ聖に腕を引かれて
4人は屋上へとやって来た。


『……離して。』


「無理!!」


麗の訴えは聖には届かなかった。


「ごめんね麗さん。
どうしても君だけと話したくて。」


昭平が舐め回すように
麗を見ていた。


「淳宏が邪魔で隙がつけなかったな。
しかしさあー
……もっと警戒しろよ。」


伊藤は無表情でそう言った。