『「ないわあー」』


淳宏と麗はハモった。


「こんな面倒くさいのお断り。」


淳宏は笑いながら
頭をわしゃわしゃと撫でた。


『こんな"いい人"あたしだって
お断りだよ。』


「麗は私のなんだから
誰にも渡さない!!」


郁美はやきもちを妬いて
抱きついてきた。


"今日1日何事もなく過ごせたら
明日から普通にこれる"


そう麗は思っていた。


「おーい。授業始めるぞ!
おっ!神崎やっと来たな。」


先生が入ってきて
いつも通りの日常に戻った。