「……麗。ごめんね。」


麗と郁美のそばに
クラスメイトが寄ってきた。


「麗の事考えないで
勝手に騒いじゃって。」


「俺たちの麗は
誰の物にもなっちゃダメだ!!」


「そうだ!!
俺たちが納得する相手じゃねえと
許さねえぞ!!」


「"もっと麗の事考えろ"って
淳宏に怒られちゃってさ。」


「"麗はそんな軽い奴じゃない"って
"お前らなら分かるだろ"って。

冷やかしたりしてごめんね。」


「うちら麗の見方だから!
何か困った事あったら
いつでも頼ってね!!」



みんなの暖かい言葉が
心に染みて涙が溢れてきた。