この願いは間違っていましたか?

《瑞area》

「あんたたち、一体どうなってんのよっ?!」
追いついて来た静が、仁王立ちして聞いてきた。

「! ・・木崎くんに、」
「に?!」
「二度と口きかないって言われたっ!!」
そう言った途端、私は涙がこぼれた。
「わっつ!!瑞っ!!」


なんで、なんでこんなに悲しいのっ!
アレは私の言葉じゃないって  ・・なのにっ
こんなに泣けてくるなんておかしいよっ

そんな私を見て、心配した顔の静が聞いてきた。
「そんな言葉で泣くほど好きなくせに、どうして、付き合うの断ったりしたの?」

――!!

「・・瑞、木崎のコト、好きじゃん。」

「えっ??!!」
私・・が、木崎くんのコトを  ・・好き?

「モロバレ。顔に出てるし!」
「ウソっ!」
「ホント!」
「う、ウソだよっ!絶対にそんなコトありえないからっ!!」
「!!」
私の叫びに近い声に静が黙る。

「・・あ、ごめん・・静」
「なんで否定してんの?木崎のコト好きだから、告ったんでしょ?」

「――!!」

「・・違うの?」

「・・・」


「はぁ。まぁいいや・・」
何も答えない私に静はそれ以上聞いてこなかった
「ごめん静。」
「ん。まぁ、シカトの経緯は良くわかんないケドさ。木崎と仲直りぐらいがしておいた方がいいんじゃないの?」
「えっ!も、もう無理だよ。完全に無視されたし。」
「それでいいの?」
――・・
あ。あぁ、それじゃダメなんだった。
でも
「どうしたら・・」
「今日中に木崎に会って謝っておいで!」
「へっ??!!!!」
「このままでいいわけ?」
じわりと詰め寄ってくる。静、怖いよっ

「どおするの?」
「う、うん。」
「よし!!」
なぜ?ガッツポーズ??!!