この願いは間違っていましたか?

《瑞area》

木崎くんが、柚の墓に向ってそう話しかけ、頭を下げてる。

木崎・・くん

その時、
今まで、降っていた雪が止み、
ふわっと下に降り積もっていた雪が舞い上がった。
その、光景があまりにも、キレイで。

「・・柚。」

つい、そんな言葉が出てしまっていた。


《奈津area》

雪が・・止んだ?

フワッ・・
先に積もった雪の上に、軽く振り積もった雪が
 微かな風に吹かれ、舞っている

その光景に
すこしの間、見とれてしまっていた。

視線を戻すと、瑞は空を見上げている。

そして一言、
「・・柚。」   と


俺は、瑞の髪に降り積もった雪を軽く払いのけ、

「柚ちゃん
許してくれたやろか」
と、呟いた。

その言葉に瑞は、小さく
「・・ん
そうだといいな。」 と、頷き、涙の残る瞳を向けて軽く笑う。

俺は、そんな瑞の頭を軽く撫でた。


「もう限界や。
抱きしめてええか?」
その言葉に俯き、コクッとだけ頷く。
俺はゆっくりと、瑞の背に手を回すと、思いっきり引き寄せ、抱きしめた!

触れ合ってる部分が、すごくあったかい。
おもわず、抱きしめた手に力がはいる。

「-苦し・・」 瑞のそんな声が聞こえた。

「がまんせい、これは、俺の、お前への想いや。」
そう言って、更に、力を込めた。

こんなもんやない、
こんなもんやないで。


ギュ
「?」
俺の背中辺りに瑞の手が回っとる。

「どないしたん?瑞。」
そう聞くと、
「・・私も
これが、私のあなたへの想いです。」
ギュッ・・
そう言って、瑞はまた手に力を込めた。

それは、本当に微力やったけど、
せやけど、

俺、ホンマにっ、っ!////
――――・・・っ!



ああ・・

こんなにも
想いは伝わるんやな

想いが伝わってくるんやな・・



「しっかし、えらいか弱い想いやな。ははっ」
「こ、これでも、精一杯の想いだもん!///」