この願いは間違っていましたか?

《瑞area》

だ、大丈夫かなっ私。
なんか、完全に木崎くんのペースなんですけど??
だ、ダメっ、今日は、こんな楽しい日にしちゃ・・
でないと、これから言いづらくなっちゃうっ。

平常心。平常心・・
チラッ 木崎くんの方へ目をやると、
「ん?」と、私の視線に気付く。
そして、
ギュ。
と手を握ってきた。
「/////」

あ。
あたたかい・・

・・これからあの場所で、私の話しを聞いた後でも、
木崎くんはこうして、この手を、繋いでくれるかな。

そんな期待は持っちゃいけないって、わかってるんだけど。


そんなんで、目的地の駅へ着くと、まずは、近くのファミレスへ入り、食事をとることにした。

「なにしよう?」
悩む私に、「俺、もう決まったから♪」と笑顔の木崎くん。
「え?なににしたの?」
「瑞」
メニューから目を離さず、フツーにそう言うもんだから、
「へぇ。―――えっつ??!!」
突っ込むの遅れたしっ!
「ははっ♪まだまだやな♪」そうニッコリ笑う笑顔に、マジでクラッときた///
「も、もぉ///私は静と違うもんねっ。お笑いには向いてないもん」 そうむくれてメニューに目を落とす。
「コレ、美味そうやで?」
左手に顎を置いてメニューの中の1つを、木崎くんは、開いてる右手で指さした。
その、あまりにも自然な動きが、こんなにも絵になっちゃうってっ///
やっぱり、かっこいい人なんだと、今更ながら考えさせられる。
「瑞?」
「え?あっ//んじゃ、コレにする。」
見とれてたのを悟られない様に、慌てて、そう答えた。


《奈津area》

「ここから、遠いんか?」
オーダーを取り終え、店員が去った後、そう聞くと、
「歩いて行けれない距離じゃないけど・・」と瑞は窓の外を見た。
目をやると、雪がちらつき始めている。
「雪か。」
「うん。」
「瑞が大丈夫なら、歩いて行きたいねんけど。」
地元では、雪なんざめったにお目にかかれんから、少しテンション上がってまう俺。
「え?私なら全然大丈夫だよ。それより、木崎くんの方が、そのまた熱、出たりしない?」

「ん。大丈夫や、そん時は瑞に介抱してもらうさかい♪」
「えっ?//あ、はい。」


《瑞area》

あ、「はい」って言っちゃった。
そんな約束できないのにっ   ホント、私のばか。

食事を済まし、お店を出ると、ちらつく雪の中
あの場所へと歩き始めた。